ヒョウモントカゲモドキの脱皮はだいたい月に2度ほどおこなわれます。
脱皮が上手にできない時には、飼い主さんが手伝うこともあるでしょう。
そのときに、注意することがいくつかあります。
また、脱皮がうまくいかないままの状態にしておくと、炎症を起こし感染症などを引き起こす原因にもなりますのでご注意ください。
脱皮不全を起こさないために注意するべきことや、なぜ脱皮するのかなどもご説明しますので、合わせてご覧ください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
うさぎは名前を覚える!名前を覚えさせる方法とうさぎのしつけ方
犬や猫は自分の名前を覚えることが多いですよね!名前を呼ぶと返事をする子もいます。あまり知られていない...
金魚の産卵の兆候の見分け方!繁殖行動・産卵・孵化について解説
金魚を飼育している人の中には、これから繁殖に挑戦してみようと考えている人もいるのではないでしょうか。...
うさぎは雑草を食べる?うさぎに与えても良い食べ物と悪い食べ物
うさぎは雑草を食べることができるか気になる飼い主さんもいますよね。自然に育っているものだからうさぎに...
文鳥のオス・メスはわかりにくい!見分けるポイントと注意点とは
文鳥にはオスとメスがいますが、その見分け方は難しいといいます。なのでヒナのうちは文鳥の見た目...
スポンサーリンク
ヒョウモントカゲモドキの脱皮を知って上手に手伝う方法
爬虫類好きの中でも人気の高いヒョウモントカゲモドキは、レオパという愛称で広く知られています。見た目の可愛らしさとともに、初心者にも比較的飼育しやすいという点が、さらにその人気を高めているようです。
その他の爬虫類と同様に、ヒョウモントカゲモドキは脱皮を繰り返しながら成長していきますので、時には脱皮に失敗することもあります。その時のためにも、まずはヒョウモントカゲモドキの脱皮について、成長に伴うサイクルを見ていきましょう。
ヒョウモントカゲモドキは成長時期によって、ベビー、ヤング、アダルトの3段階に分けられます
ベビー(幼体)
この頃が一番脱皮のサイクルが短く、約10日に1回ほどのペースで脱皮を繰り返します。幼いうちはまだ脱皮に慣れておらず、上手く脱皮ができないことも少なくないため、飼い主が手伝うケースもたびたび見られます。
ヤング~アダルト(成体)
やがて徐々に脱皮のサイクルは長くなり、ヤングからアダルトの時期になると、だいたい二週間に1回ほどのペースになります。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮は、体が白くなり始めてからだいたい3日ほどかけて終了します。自分の手足や口を使って浮いてきた皮を剥がしながら脱皮をするわけですが、脱皮の最中に手伝うのではなく、まずはそっと見守るようにしてください。
ヒョウモントカゲモドキ・初脱皮!手伝うときに注意するべきこと
飼っているヒョウモントカゲモドキが初めて脱皮をする際には、無事に脱皮が終わるかどうか心配になってしまいますよね。もしも皮が上手く剥がれ切らずに、指先などに皮の一部が残ってしまった場合は、ここで初めて飼い主のお手伝いが必要となります。
脱皮した際に皮が体に残ってしまう状態は脱皮不全です
脱皮不全は、主に指先や目の周囲などに見られ、この脱皮不全を起こした状態のままで放置してしまうと、古い皮を被ったままの部分に上手く血が巡らずに、指先が壊死してしまったり目の周囲の場合は目が見えづらくなってしまう恐れがありますので、なるべく早くキレイに剥がしてあげなければなりません。
指先に皮が残ってしまった場合には、ぬるま湯にその部分を数分浸けてふやかしてから、綿棒やピンセットを使って優しく残った皮を取り除いてください。
また、脱皮の途中で上手く脱皮が進まなくなってしまった場合には、飼育ケース内に霧吹きを吹きかけて、湿度上げてあげることで上手くいくケースもあります。
ここで肝心なのは、絶対に無理に残った皮を剥がそうとしないことです。とくに目の周囲は傷をつけてしまう可能性も高いため、状態によっては専門の病院で診てもらったほうが安心でしょう。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮がうまくいかない原因
ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしてしまう原因としては、主にこの3つが考えられます。
脱皮不全の原因
湿度が不足している
飼育ケース内の湿度が低く乾燥した状態だと、古い皮を上手く脱ぐことができずに、脱皮不全を起こすことがあります。脱皮前に体が白っぽくなってきたら、霧吹きなどを使って通常よりも湿度を上げることで、これを防ぐことができます。
温度が低い
ヒョウモントカゲモドキは室温が低くなると活動量が減り、それに伴って脱皮に失敗しやすくなりますので、湿度はもちろん飼育ケース内の温度にも注意が必要です。
ストレスを感じている
これは脱皮の最中に見られることですが、脱皮の途中で何らかの強いストレスを受けることによって、脱皮を途中でやめてしまうことがあります。脱皮が始まったらなるべく刺激を与えないように、静かに見守りましょう。
ヒョウモントカゲモドキの顔周りの脱皮がうまくいかない。手伝う時の注意点とは
ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしやすのは、主に指先や尻尾ですが、頭や顔周りに古い皮が残ってしまうこともあります。これが頭の一部であれば、そのまま次の脱皮まで放っておいてもとくに問題はありませんが、ここでとくに注意が必要になるのが、目の周囲に皮が残ってしまった場合です。
指先や尻尾であれば、直接ぬるま湯に浸けてふやかしてから取り除くという方法が使えますが、とくに目の周囲だとそういうわけにもいきませんよね。その場合は、柔らかい布などぬるま湯に浸して、脱皮不全をを起こした部分に優しくあてて、皮を柔らかくします。
その後は綿棒やピンセットを使って、慎重に皮を取り除いてください。
この際、まだ皮が柔らかくなっていない状態で無理に剥がそうとすると、傷をつけてしまう恐れがありますので、絶対にやめてくださいね。とくに目の周囲だと、今後の見え方にも影響しますので、自信のない方は早めに専門のドクターにお任せした方が良いと思います。
爬虫類が脱皮する意味とは
そもそも、爬虫類が脱皮を繰り返す意味をご存知でしょうか?
ヒョウモントカゲモドキなどの爬虫類が脱皮をするのは、人間がお風呂で垢を落とす感覚に近いと考えられています。人間のように自分で擦って垢を洗い流すことができない代わりに、脱皮を繰り返すことにより、皮膚の新陳代謝によって剥がれた皮膚を脱ぎ、外側に新しい皮膚が出てくるというわけなのです。
このように、ヒョウモントカゲモドキを飼うにあたっては、脱皮不全を起こさないように、脱皮前のサインを見逃さないようにすることが重要となります。体が白っぽくなってきたら、いつも以上に湿度や温度にも気を配り、もしも脱皮不全を起こしてしまっても、すぐに手伝うことができるように、注意深く観察してあげてくださいね。