犬に人間用のバリカンは使ってはいけないの?という疑問。
バリカンを使えば自宅でも簡単にカットすることができますが、使わなくなった人間用のバリカンがあれば、それを犬のカットに使いたいところ。
「犬には犬用バリカンを使いましょう」とよく聞きますが、そもそも人間用とでは何が違うのでしょうか。本当に使ってはいけないものなのでしょうか。
犬用バリカンの選び方も併せてご覧ください。
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犬用のバリカンを用意すべき?人間用のバリカンとの違いとは
犬のトリミングをするときにはバリカンがあると便利です。
人間用のバリカンをお持ちななら、わざわざ犬用を用意しなくてもある物で済ませたいところですが、犬用のバリカンは人間用のものとは違います。
犬用と人間用ではまず刃に違いがあります。犬の毛は人間と比べると細くて柔らかく、毛の質が違っていますから人間用のバリカンではうまく刈ることができません。また、毛が硬いタイプの犬もいますが、その場合は人間用のバリカンが故障してしまうこともあります。
犬用のバリカンは、コームの部分が犬の体に合わせたカーブになっています。犬の皮膚を傷つけないような構造にできているのです。
また、犬の中には大きな音が苦手なコも多くいます。犬用のバリカンは音が苦手なことも考慮して、静音にできています。犬は耳も良いので、耳元の毛にバリカンを使うと怖がることがあります。耳の周りなど場所によってはバリカンは使わずにハサミを使うなどの工夫も必要です。
人間用バリカンで犬のトリミングしている人もいるが、条件付き
自宅でトリミングをしている飼い主の中には、犬にも人間用のバリカンを使っているという人もいます。
人間用のバリカンの刃は細かくできているため、細毛の犬の場合は上手に刈ることが難しくなります。細くて柔らかい犬の毛は、刃に入らないためうまく刈ることができません。
細い毛の犬にバリカンを使う場合は、まずは長い毛をハサミで切って短くしてから、人間用のバリカンを使っているようです。先によくブラッシングをしておくことも大切です。毛玉を取り除き、絡んだ毛をといておかないとバリカンをうまく使うことができず、バリカンに毛が絡んで引っかかってしまうと犬が痛がってバリカンを嫌がるようになってしまいます。
人間用のバリカンは、犬の毛の質によっては使うことができない場合もあります。毛がサラサラしている犬の場合は人間用のバリカンを使うことができますが、トイプードルのような癖のある毛の場合は人間用のバリカンを使うのは無理なようです。
無理して人間用のバリカンを使わずに、犬用のバリカンを用意してあげてください。
バリカンにしてもハサミにしても、人間用のものは使えるが共用で使うべきではない
犬のトリミングに使う道具は、バリカンの他にハサミやコームなどが必要になってきます。どの道具も人間用のものを使うこともできますが、衛生面からみても人間と共用せずに、犬用のものを用意することをおすすめします。
犬のトリミングに必要なもの
- はさみ
- スキはさみ
- コームとブラシ
- バリカン
自宅でトリミングをすることにしたのなら、全て犬用のものを用意するようにしてください。ハサミなどは人間用のものや工作用のハサミも使うことができますが、トリミング用のハサミの方が犬の毛をカットしやすくできています。ハサミは顔の周りなど細かい部分も切ることを考え、刃先が丸くなった安全なものを選んでください。
コームは目が細かい部分と荒い部分が半分ずつあるものを選びます。
犬をトリミングする場合は、高さのある台があると便利です。家にある家具の上を使っても良いですが、犬が自分で降りることができないくらいの高さの台を用意すると良いでしょう。犬は高いところが苦手なので、トリミングをしている間も大人しくしていてくれます。
犬用バリカンを選ぶポイント
犬用のバリカンにも様々なタイプがありますので、どれを選んだら良いのか迷うことと思います。
犬用バリカンは実際に持ってみて、扱いやすい形や重さであるかを確かめることをおすすめします。
また、コードレスタイプのバリカンの方が使いやすくておすすめです。バリカンが届きにくい場所でも使いやすく、コードが犬の脚と絡まったり、または犬がコードを噛んだりする心配がありません。
替刃があるものはカットの長さを調整することができて便利です。トリミングに慣れていないうちは、切りすぎてしまう失敗が多いようです。最初のうちは少しずつ刈っていくことが上手に仕上げるポイントになります。また、トリミングが上達したときは、カットのデザインにこだわることもあるでしょう。長めにしたいところと短くカットしたいところとで分けることができる替刃があるタイプが便利になります。
丸洗いすることができることもポイントです。衛生的に使うためにも、手入れがしやすいものを選んでください。
バリカンを使って犬の足裏をお手入れする場合の手順とコツ
バリカンを使い慣れていないうちは、いきなり長い毛を刈るのではなく、まずは足裏の毛をカットする時に使うようにすると良いです。
犬の足裏の肉球の間にも毛があり、伸びてしまうとフローリングなどでは滑りやすくなり、脚や腰に負担がかかって痛めてしまうこともあります。足裏の毛はこまめにカットして、肉球にかからないようにする必要があります。
足裏をお手入れするときは、足裏の肉球を触っても犬が嫌がらないかどうかを確かめてください。犬の中には脚を触られることを嫌がったり、肉球を触ったら怒るコもいます。普段から足裏を触るようにして、触られることに慣らしておくと良いでしょう。
バリカンの音を怖がる犬もいます。まずはバリカンを動かして音を聞かせて、怖がっていないかどうか確かめてください。バリカンを使っている最中に怖がって動いてしまうと怪我の原因になります。
足裏の毛をカットするときは、つま先からかかとに向かってカットしていきます。足裏の毛はかかとからつま先に向かって生えていますので、この流れと逆にカットすることでキレイに刈ることができます。
バリカンは刃を肌と水平になるようにあて、肌を軽く押すようにして使います。肉球に沿うようにして刈ってください。強く押し当ててしまうと肉球や肌を傷つけてしまいますので気をつけてください。
バリカンは使い慣れるととても便利な道具です。特に足裏の毛は伸びたままにしておくと滑って怪我の原因にもなります。足裏の毛はこまめにチェックして、バリカンで上手にカットしてあげてくださいね。