猫の捕獲する際に便利な捕獲器は自作することができます。
材料も100均を使えば費用を抑えることができますし、不要になっても解体して処分することができます。
猫の捕獲器を自作する際に必要な材料、作り方など詳しくご紹介します。
また、捕獲器で猫を保護した後も大切です。
感染症に注意し、猫が落ち着ける場所を選んで飼育しましょう。
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猫の捕獲器を自作する時に必要な材料
猫を保護するためなどに用いられる捕獲器ですが、販売されているものだと数千円~一万円近いタイプまであります。
決して安いと言える金額のものばかりではありません。
捕獲器の置き場所によっては、市販の捕獲器ではサイズが合わないこともあるので、自作の捕獲器をコストを抑えて作ることが出来たら助かりますよね。
実際に自作で猫の捕獲器を作ることは出来るので、必要な材料や手順などを順番に見ていきましょう。
捕獲器作製に必要なもの
- 縦長で大きめのワイヤーネットを4枚(上下部分と側面部分に使用します)
- 縦の長さが少し短めのワイヤーネットを1枚(蓋の部分として使用します)
- 正方形のワイヤーネット1枚
- 大きめのS字フックを3つ
- 中くらいのS字フックを1つ
- 足付きの焼き網
- 1m程度の紐
- キーリング
- 両サイドがフックの自転車の荷台に使用するためのゴム紐
- 結束バンド
- ハサミ
- ニッパー
- ペンチ
- 金槌
このような材料を用意するとなると、ホームセンターが思い浮かぶと思いますが、百円ショップでも用意出来るものがたくさんあるのでおすすめです。
猫の捕獲器を自作する方法と手順
必要なものを用意したら、次はいよいよ実際に作っていきたいと思います。
- 縦長のワイヤーネットの1枚に焼き網を取り付けます。結束バンドを使用して、緩めに取り付けます。
- 焼き網の片方に紐を付けます。
- 大きめのS字フックを、全て真っ直ぐな状態に伸ばす加工をします。
- 中くらいのS字フックは、片方だけを真っ直ぐに伸ばします。
- 真っ直ぐに伸ばしたフックを、側面用のワイヤーネットに取り付けます。(だいたい上から二段目の位置)
- ロックの加工が終わったら、結束バンドで固定します。
- 蓋を取り付ける方向に進んで、端まで来たら上方向に折り曲げます。
- 上方向に折り曲げたフックを、一段分上にはみ出させて下方向に曲げます。
- 下に七段ほど進み、上方向に折り曲げたら結束バンドで固定します。
- 左右対称になるようにこの作業を行います。
- 底面部分と側面部分を結束バンドで接続して、両端のロックに大きなフックを通して両端で折り返します。
- 焼き網に付けた紐を上に伸ばして、天井のネットに通してから焼き網の反対側に結びます。
- 中くらいのフックで紐の長さを調節します。
- 蓋側からキーリングを通し、天井と蓋を取り付けます。
- 蓋側からゴム紐を通して両端にフックを引っ掛けます。
- 中くらいのフックの伸ばした方をキーリングにセットします。
自作した捕獲器で猫を捕獲するポイント
自作の猫の捕獲器が完成したら、次は捕獲するときのポイントです。
安全に猫を捕獲することが出来なければ意味がありません。
捕獲器の奥にエサを入れて、いつもやって来る場所と時間を狙って設置しましょう
猫が入ったときにグラグラすると、警戒もしますし捕獲器が誤作動する可能性もあるので、安定した場所に置いて下さい。
事前に捕獲器を布などで覆っておくと、他の猫が周囲にいた場合でも警戒せず、捕獲された猫も落ち着いてくれます。
興奮させないためにも、布で覆うことを忘れないで下さい
猫が排泄する可能性もあるので、新聞紙とペットシートを敷いておくと安心です。
猫が体を擦り付けて捕獲器が誤作動しないためにも、マタタビは使わない方が安心かと思います。
猫を捕獲することが出来たら、そのまま放置をせずにすぐに布で捕獲器の入り口も含めた全体を包んで下さい。
捕獲された猫を落ち着かせる効果もありますが、万が一捕獲器の蓋が緩んでしまっても布でしっかり包んでいれば猫が脱走することを防ぐことが出来ます。
捕獲器を使って猫を保護する時の注意点
猫は突然捕獲されると、恐怖や驚きでパニックを起こします。
脱出しようとして暴れたり、人間への警戒心から噛んだり爪を立てることもあります。
もし猫に噛まれたり引っかかれたら怪我をするので、そのような危険性があることも理解して下さい。
実際に怪我をしてしまった場合は、すぐに流水で患部を洗い流して消毒して下さい。
特に野良猫はいろいろなものを口にしているので、どのような菌を持っているかわかりません。
安全のために、消毒後は病院へ受診することをおすすめします。
問題なく捕獲出来たとしても、猫自身に衰弱や病気の疑いがないか確認をする必要があります。
見た目には元気そうに見えても、ノミが大量に付着していたり、何らかの菌を保菌している可能性もあります。
直接猫に触れたりせずに、専門医で検査を行ってもらいましょう。
病院によっては野良猫の治療を行っていないケースもあるので、事前に確認してから向かうとスムーズな治療を受けられます。
治療を行った後、猫をどうするのかということも考えなければなりません。
自分で飼育をしたり、里親を探すのであれば愛情を受けて育って欲しいですね。
しかし、飼うことが出来るケースばかりではありません。
治療を受けて元気にしてから、また元の場所へ戻すという選択肢もありますが、この場合はさらなる野良猫を増やさないためにも、去勢や避妊の手術を受けることがおすすめです。
捕獲器で保護した猫を自宅で飼育する際は、人の出入りが少ない場所がおすすめ
捕獲器で保護した猫を自宅で飼育する場合は、人の出入りが少ない場所にした方がいいでしょう。
というのも、野良猫は正直衛生面の不安が大きいです。
単純に汚れているということもありますが、ノミや感染症を持っている可能性もあるので、人の出入りが多い場所では感染を拡大してしまう可能性があります。
もしすでに飼い猫がいる場合は、猫同士だからこそ感染してしまう菌もあるので、さらなる注意が必要です。
出来るだけ猫同士を近付けないようにしましょう。
しかし、屋外で飼育をすると、さらに菌を蓄えることもありますし、他の動物や野良猫に危害を加えられて怪我をする可能性があります。
衰弱している猫にとっては、この怪我が命取りになってしまうこともあるので、出来れば屋内で世話をしてあげることが望ましいです。