金魚の産卵床は自作することが可能です。
わざわざ水草を用意しなくても、身の回りの物で自作した産卵床で十分!要は、巣となるような場所を作ってあげればいいのです。
そこで、人工物を使った産卵床アイデアをいくつかご紹介したいと思います。
どれも簡単な工作で作れるものばかりです。
物によって取りやすい、見つけにくいなどがありますが、一度試してみる価値があるものばかりです。ぜひお試しを!
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金魚の産卵床は人工物で自作してもOK!
グッピーなどは自然に繁殖していたという話を耳にしますが、金魚が自然に繁殖したと言う話はあまり聞きません。
そのため、金魚の繁殖は難しいイメージをお持ちかもしれませんね。
けれど、きちんと条件を整えれば不可能なわけでは無いのです。
繁殖に必要なのは、適した環境であること。
そして、オスとメスを一緒に飼育することです。
稚魚は成魚よりもデリケートですから、稚魚でも過ごすことの出来るような水質に整えましょう。
産卵床となる水草を用意
金魚の卵は付着性があり、水草に産み付けられます。
ホテイアオイやカモンバなどの水草が一般的ですが、実は産卵床を自作することも出来ます。
金魚にとっては「巣」となるような場所があれば良いだけなので。人工物でもOKなのです。
お店に行くと既成品の産卵床も売られています。
オール100均で自作する金魚の産卵床
金魚の産卵床を自作する方法はいくつかありますが、まずはどんな物が良いのがわからないとイメージ出来ませんね。
自作の産卵床として最もメジャーなのが、ビニール紐を使った産卵床
学芸会などで、ビニールのポンポンを作ったことのある人も多いのでは無いでしょうか?
まさに、あれです。
ただし、ポンポンよりももっと少ないボリュームにします。
100均には、自作に適した材料がたくさんあります。
ビニール紐はもちろんですが、防風ネットなども材料として使えます。
防風ネットは2~3cm程度の幅の紐状にします。
紐の端を手に持ち、揃えながら数本を束にします。
防風ネットの束の真ん中部分を紐で縛り、半分に折ったら完成です。
抜けてしまうのが気になる方は、半分に折った下あたりに紐をグルリと回して縛っておくと良いでしょう。
ビニール紐のポンポンの作り方と同じですから、思い出しながら作って見てくださいね。
出来上がった束はそのまま水槽に垂らして使います。
金魚の産卵床は毛糸や水切りネットでも自作可能
金魚の産卵床の自作に使える素材は他にもありますよ。
水切りネットで産卵床
自宅にあるもので手軽に作りたいなら、おすすめは水切りネットです。
防風ネットと同じような形をしていますよね。
水切りネットも防風ネットと同じように、細く切って紐状にしたものを束にします。
毛糸で産卵床
他に自宅にありそうなものでおすすめなのは、毛糸です。
余っている半端な毛糸があるなら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
毛糸は元々細いので紐状にする手間もありません。
毛糸は一般的なアクリルなどの毛糸の他に、毛足の長いタイプでも大丈夫です。
自宅にある素材なら、手軽に挑戦しやすいのでおすすめですよ。
自作の産卵床を浮かせたいなら、発泡スチロールなどにくくりつけるのがおすすめです。
また、水槽の両端を渡せるような棒を用意して、それにくくりつけるのも良いでしょう。
産卵後に卵を食べられないためには、早めに卵を回収することがポイントになります。
交換用にいくつか産卵床を作って置くと良いです。
ホコリ取りを使った金魚の産卵床もおすすめ
金魚の産卵床を自作したいけど、面倒なのは嫌だなという方におすすめな素材もありますよ。
それは、ホコリ取りです。
使い捨てタイプではなく、マイクロファイバーなどで出来ているフサフサのモップがついている製品です。
フサフサの毛のような部分が産卵床として使えます。
柄の部分は不要なので取り外すか切り取るなどしましょう。
ホームセンターなどでも売られていますが、100均などに売っている安価なもので十分です。
フサフサがたくさん有りすぎるという場合には、ハサミでカットして調整すると良いでしょう。
不要な部分をカットしたら、そのまま水槽に沈めて使います。
水槽に入れるとフサフサの部分が立ち上がるので、意外と美しいビジュアルですよ。
これまでご紹介したポンポンタイプの産卵床は決してビジュアル的に良いものではありませんが、このホコリ取りタイプなら少し手を加えれば、来客に見られても恥ずかしくない産卵床になるでしょう。
金魚が産卵しやすい飼育環境とは
金魚の産卵を成功させる為には、飼育環境はポイントになります。
ここまでは水質やオスとメスをペアにすること、そして産卵床を用意することをお話しましたが、実は他にもポイントがあります。
それは、水温です。
金魚は自然界なら春~夏の間に産卵するのが一般的です。
金魚の産卵期は、寒い冬の後に水温が20度以上をキープする期間なのです。
メスは秋になるとお腹に卵を用意します。
変温動物である金魚は、冬を越して、次の春に水温が上昇したら繁殖期と判断して、産卵するのです。
そのため、ヒーターなどを使って再現するという方法もあります。
2ヶ月ほど水温を5度くらいで維持してから、少しずつ水温を上げて20度まで温めていきます。
そうすることで金魚は繁殖期だと判断して、産卵させることが出来ます。
金魚の親や他の成魚は卵を食べてしまいますから、産卵後は出来るだけ早く隔離します
卵を隔離するために必要になるのが、産卵床です。
産卵床が無いと、金魚は卵を砂利やガラス面などに付着させるので取り出す事ができなくなってしまうからです。
産卵床ごと別水槽へ移動して孵化させましょう。
金魚の産卵は難しいイメージですが、環境を整えれば初心者でも可能です。
水質や水温に注意しながら、金魚の繁殖を促してみましょう。