水槽のリセットを行う時期がいつが良いのか、アクアリウム初心者の方はわからないこともありますよね。熱帯魚の飼育で、水槽のリセットをする時は何を目安に・どのくらいの時期に行うのが良いのでしょうか。
リセットの手順や注意点は?水換えの頻度はどのくらい?水槽を立ち上げる時の注意点は?
そこで今回は、熱帯魚の水槽をリセットする時期の目安や注意点などについてお伝えします。
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水槽のリセット時期!リセットの手順と注意点
初めて熱帯魚を飼育すると、いろいろわからないことだらけですよね。
特に「水槽のリセット時期」などは悩むかと思います。
水槽のリセットとは
水を全量交換して、水槽を綺麗にする事です。
コケなどで水質が悪化してしまって、水交換だけでは改善しない場合に行ないます。
一般的なリセットの手順
- カルキ抜きをした水を用意します。
- 水あわせをして、魚を移動させましょう。
- 水槽内にレイアウトしている流木や石、水草などを全て取り出して、水はすべて捨てます。
- 水槽と濾過装置などを洗います。
- 底砂やレイアウトしていた流木や石なども洗います。
- 水草も傷めない様に洗います。
- 全て洗ったら水槽に底砂などを戻してセッティングします。
- カルキ抜きした水を十分な量まで足して、もう一度水あわせしてから魚も戻します。
手順2で魚を移動させる時には、病気の魚は別に隔離します。
リセット後の水槽には戻さず、別に管理して回復してから水槽へ戻しましょう。
水槽リセットに失敗しない為に注意したいのは、絶対に洗剤を使わないことです。
わずかな量でも残っていると魚やバクテリアに影響を及ぼすことがあります。
また出来ることなら、洗った水槽は天日干しするのが理想的です。太陽光で殺菌できます。
水槽のリセットを行う時期と頻度・水換えの目安
リセットは水質が悪化して水交換では改善しなくなった時
水槽の中では魚の排泄物などから発生するアンモニアなどの有害物質が、常に発生しています。
それを濾過装置やバクテリアの働きで無毒化しているのですが、それにも限界があるのです。
そのため水交換を行なって、水質管理する必要があるのです。
水換えは水槽の大きさや、飼育している個体数によって変わりますが一般的には1週間~2週間に一度です。
ただし、これは水槽を立ち上げて1ヶ月以降の目安です。
水槽を立ち上げたばかりの時はバクテリアもまだ繁殖していない為、毎日~3日に1度くらい水換えが必要です。
その後3日~1週間に1度くらい行ないます。水槽立ち上げから2週間が経過したら、1週間に1度程度で良いでしょう。
水換えは水の汚れにあわせて交換します。
また、コケの大量発生など突発的な事態への対処としても、水換えを行ないます。
水槽のリセットを行う目的で時期を決める
水槽リセットの時期は目的によって違います。水槽リセットをするのは以下のような時です。
基本的には、水質管理のために行ないますから、水交換では水質が改善しない場合に水槽リセットを行ないます。
飼育している魚が病気にかかって、水換えでは改善しない時には、最終手段として水槽リセットを行なうことがあります。
他にもレイアウトを替えたい場合にも行ないます。これは、飼育者の思い立った時という事になります。
ソイルの寿命は約1年といわれますから、新しいソイルに交換する時にも水槽リセットを行ないます。
コケ掃除用に貝も飼育していると、大量に繁殖してしまう事があります。
これらの駆除が追いつかない場合にも、水槽リセットで対応する場合があります。
水槽をリセットした後の水槽の立ち上げについて
水槽をリセットして立ち上げる時には、不安がつき物ですよね。
水槽の立ち上げ初日
水道水よりも透明度が落ちているように感じるかもしれません。
1週間程度するとかなり透明になってくるはずです。
しかし、水槽を立ち上げて2~3日後に白く濁ってくるようなら、立ち上げを失敗したかもしれません。
水槽の状態を確認したいのであれば、簡易的な試験薬を試してみることをおすすめします。
アンモニアや亜硝酸塩の濃度を目で見て確認できます。
水槽の立ち上げから約1ヶ月後
濾過バクテリアも繁殖し、完全に立ち上がった状態になります。
少しでも早く濾過バクテリアの繁殖を望むなら、水槽に入れておいた水草や流木、砂などを水槽の水だけで洗って、立ち上げ後の水槽に戻しましょう。
それらについている濾過バクテリアが力を発揮してくれるはずです。
水槽に入れる熱帯魚の数を考えて飼育を!
水槽のリセットを行なう理由はいくつかあると思いますが、水換えだけでは水質が改善されないような場合が多いと思います。
水槽の水は、水槽の大きさや個体数によって汚れるスピードが異なります。また、水槽内の濾過バクテリアの数や水草などによっても変わってきます。
水槽の環境を維持するコツ
「水槽の大きさ・魚の数や大きさ・濾過バクテリアの量・水草の量」、これらのバランスが重要です。
個体数が少なかったり小さな場合は、適量の餌を与えている場合に発生するアンモニアはわずかなものになります。
それを濾過バクテリアが分解していきます。
処理するアンモニアが少量なので、分解後の硝酸塩の量も少ないため、その大部分は水草の肥料として吸収されることになるでしょう。
このように濾過サイクルがスムーズに行なわれている状態が理想的です。
理想的なバランスを維持する為には、水槽内の環境だけではなく、飼育する魚の数や大きさにも注意が必要になります。