よく目にするレーヨンとポリエステル。この2つを混紡した素材の服を身に付けることも多いのではないでしょうか。
レーヨンとポリエステルは真逆の性質を持っていますが、これを混紡させることによってコストを抑え、風合いの良い洋服にすることができます。
ただデメリットが毛玉ができやすいこと。
これは混紡の宿命かもしれませんが、毛玉ができるからといって避けていては、おしゃれを楽しむことはできないと思いませんか?
毛玉ができる欠点はありますが、上手く付き合っていくことが大切です。
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レーヨンとポリエステルの混紡素材の特徴
レーヨンとポリエステルはどちらも化学繊維で、それぞれ違った特徴を持っています。
レーヨンは木材パルプを使った再生繊維で、シルクに似せて人工的に作られた素材
吸湿性と放湿性に優れ、化学繊維の中では静電気が起きにくく熱にも強いという特徴があります。吸水性も高いためシワになりやすく、水に濡らすと強度が下がってしまいます。
ポリエステルは石油由来の化学繊維
丈夫な素材で型崩れやシワになりにくい素材です。吸水性が低く、水に濡らしても問題ないので気軽に洗濯をすることもできます。静電気が起きやすく毛玉もできやすいという点があります。
レーヨンとポリエステルはそれぞれ逆の性質を持つ
それぞれの短所を補うために混紡させて扱いやすい素材にすることができます。レーヨンとポリエステルを合わせることで耐久性をあげて、扱いやすく丈夫な素材になります。
レーヨンとポリエステルの混紡素材の最大の欠点は毛玉ができやすいこと
レーヨンとポリエステルの混紡素材はそれぞれの短所を補って良い部分をいかした素材なので、多くの衣料に使われています。
水に弱いレーヨンにポリエステルを合わせることで洗濯も簡単になります
レーヨンとポリエステルの混紡素材の問題点は毛玉ができやすいところです。気軽に洗濯ができるのですが、洗濯を繰り返すうちに毛玉も多くなってしまいます。
弱い繊維と強い繊維が混ぜたことで、それぞれの繊維が絡み合って毛玉ができやすくなっています。
それぞれの良い性質がいかされて耐久性は優れていますが、毛玉が多くできてしまうと見た目が良くなくて着られなくなってしまうのも問題です。
なぜレーヨンとポリエステルの混紡は毛玉ができやすいのか
レーヨンとポリエステルを混紡すると、なぜ毛玉ができやすくなるのでしょうか。そもそも毛玉はどうして出来てしまうのか、疑問になりますよね。これを知らないと防ぎようがありません。
毛玉は繊維が毛羽立ち、それが絡まって丸まったものです。繊維は擦れたりすることで毛羽立ってきます。洗濯のときや着用しているときに洋服同士が擦れ合ったり、またはバッグなどがあたって擦れたりもします。最初のうちは滑らかな生地でも、次第に毛羽立ちがおきてザラザラとしてきますよね。
そのうち、毛羽立った部分が絡み合い丸まって毛玉となります。
化学繊維に毛玉ができやすいのは、素材の強さにあります。天然繊維だと毛玉ができても自然に取れてなくなることがありますが、化学繊維は強くて丈夫にできているので、毛玉ができると自然に取れるということはありません。一度出来た毛玉がずっと残っているのでどんどん増えていき、毛玉が目立ってしまうのです。
レーヨンとポリエステルの混紡は毛玉ができやすいが、上手く付き合っていけはいいだけのこと
レーヨンとポリエステルの混紡は毛玉ができやすくて厄介に思えるかもしません。ですが2つを混紡させることで丈夫で強い生地となり長持ちさせることができ、洗濯などの扱いも簡単になります。デリケートな素材で着用の度にクリーニングが必要なら着る機会も減ってきてしまいますよね。気軽に着ることができるというのはとても助かります。
レーヨンとポリエステルの混紡は多くの衣類に使われいる素材
ファッションを楽しむにも避けることはできないでしょう。レーヨンとポリエステルの混紡素材を避けるよりは、毛玉ができやすいことを受け入れて、上手に付き合っていく方法を見つけた方が良いでしょう。
毛玉は繊維の毛羽立ち絡まることが原因でできてしまいます。着用した後は洋服ブラシをかけて絡まりをとり、繊維の毛並みを整えてください。
毛玉ができたらこまめに取り除くこともポイントです。毛玉も小さく少ないうちは目立たず、取り除くことも簡単です。
繊維同士の摩擦が原因で毛玉ができてしまうので、洗濯の時は柔軟剤を使うのもコツです。柔軟剤は繊維を滑らかにし、静電気の発生を防ぐ働きがあります。
ちょっとした手間で毛玉を防ぐことができます。おしゃれを楽しむためにも、毛玉と上手に付き合っていくコツをつかむようにしましょう。
混紡素材の毛玉が嫌なら綿100%がおすすめ
混紡素材は多くの衣類に使われている素材なので、手持ちの洋服にも毛玉があるものが多くなって、もう毛玉にはうんざりしている人も少なくないでしょう。
毛玉ができにくく丈夫な素材を選びたい場合は、天然繊維の綿がおすすめです。綿も化学繊維との混紡のものが多く出回っていますので、綿100%のものを選うようにしてください。
綿は吸水性や保温性が優れているので一年中使うことができ、肌触りが良いので肌着や寝具にも使わている素材です。丈夫なので気軽に洗濯ができます。シワになりやすい点はありますが、熱に強いのでアイロンを使うことができます。
丈夫な素材なので扱いも簡単で、長く着られるのも嬉しい特徴です。
天然繊維なので肌に優しく、化学繊維で肌が荒れてしまう人にも安心して着られる素材です。毛玉の心配はほどんどいらないので、毛玉にうんざりしている人にはおすすめの素材です。
混紡素材には扱いやすく強い素材が多いので非常に便利ではありますが、レーヨンとポリエステルの混紡は毛玉ができやすいというデメリットがあります。毛玉をできるだけ作らないようにケアをすることもポイントです。おしゃれを楽しむためにも上手に付き合っていってくださいね。