指関節をポキポキ鳴らしたら太くなるって本当でしょうか

人のクセの中で、指の関節をポキポキ鳴らす行為がありますよね。
しかし、この関節ポキポキは、「指が太くなる」という噂を耳にしたことがありませんか?
それは本当なのでしょうか?
また、関節をポキポキすることでの指への影響はあるのでしょうか?
他にも膝、首などの他の関節についての事柄や、その他、体に関する噂などについてもご紹介します。

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指の関節をポキポキ鳴らしたら太くなる?そもそもどうして鳴るのか

指の関節をポキポキ鳴らすクセのある人もいると思います。関節が鳴る音ってなんだか気持ち良いですよね。あのポキっとなる音を聞くだけで爽快な気分になります。

そもそも、関節はなぜ音が鳴るのでしょうか。

関節を鳴らす行為は「クラッキング」と呼ばれます

クラッキングがよく行われる部位として、指の関節をあげる人も多いと思います。喧嘩の前に、指や腕の関節をポキポキならして相手を威嚇すシーンなどをドラマや映画などで見たことのある人もいるのではないでしょうか。他にも、首や手首、肩、肘、顎、足首、背中の椎骨などもクラッキングが可能です。

では、早速、指の関節がポキポキと音が鳴るのは何故なのかを探っていきましょう。

骨と骨が接する関節は、関節包という袋状の組織で包まれています。関節包は繊維状の膜のようなものです。この関節包からは関節液という潤滑剤として働く粘り気のある液体が出ています。関節包の中は関節液で満たされています。

関節を動かすと、関節包が伸び関節液の圧力に変化がおこります。関節液の圧力に変化が起きると、関節包の体積が急に増えることになるので、関節液の中に空洞(気泡)が多数出来ます。この関節液の中に出来た気泡がはじけた音が、ポキポキいう音の正体です。気泡は、吸収されて消えていきます。

要するにポキポキという音は、関節包の中に出た気泡が弾けた時の音だと考えられます。

指関節をポキポキならしていたら、指が太くなるという噂を耳にしたことのある人もいるでしょう。実際の所どうなのでしょうか。真相が気になるところです。

指の関節をポキポキ鳴らしたら太くなる?本当のところは

指関節をポキポキ鳴らしたせいで、指が太くなったという人は実際存在するのでしょうか。これはあくまでも噂なのかどうか、気になるところだと思います。

実際、関節を鳴らし続けていると、骨や軟骨がすり減ったり炎症を起こすなどの損傷を受けて、それを修復するために関節が肥大して太くなってくるのではないかと考える人もいます。そういう意見も、勿論あります。

しかし、1日1回程度、自分で指関節をポキポキ鳴らした程度では問題ないとされています。痛みがない程度であれば、ポキポキと指を鳴らしたところで特に問題はないでしょう。指が太くなることもありません。

確かに一日1~2回程度であれば特に問題はないとされていますが、骨や軟骨、人体などに強い力をかけることもあるかもしれません。関節が不安定になったり、骨や軟骨が損傷したり変型したりしないとは限らないのです。できれば、関節ポキポキ鳴らすクセはやめた方が無難でしょう。

他の関節をポキポキ鳴らしても太くなるのでしょうか

関節がポキポキなるクラッキングは、首や手首、肩、肘、顎、足首、背中の椎骨などでも起こります。

では、指以外の関節はポキポキ鳴らすと太くなるのかと言えば、実際はどうなのでしょうか。

関節を鳴らし続けていると、骨や軟骨がすり減ったり炎症を起こすなどの損傷を受けて、修復のために関節が肥大して太くなるというのは、強ち嘘とは言い切れません。

特に、首や腰には、大切な神経が通っているので注意が必要です。特に首であれば、頻繁に関節を鳴らすという急激な刺激を繰り返すことで、同時に神経も傷め兼ねません。
首の関節をポキポキと鳴らす行為は、勿論気持が良いと感じる人もいるかも知れませんが、首を急に回したり伸ばしたりするのは、危険でしょう。

首の関節をポキポキと鳴らしたからといって、コリがとれる訳ではない

筋肉の緊張も緩みません。マッサージの方が無難です。

肩の音がなる時に痛みが伴うのであれば、肩の筋が切れている可能性もあります。

膝の骨の音が鳴るのも注意が必要です。膝は日常的に多く使う関節です。痛みやすい部分でもあります。加齢だけでなく、肥満でもすり減ることがあります。すり減った軟骨は元には戻りません。膝のポキポキなる音に痛みが伴う場合は、膝の軟骨の半月板が傷付いている可能性もあります。膝の関節がポキポキと鳴る場合は、自分の膝の状態を知ることが必要かもしれません。また、痛みが伴う場合は、病院を受診することが賢明でしょう。

関節ポキポキ以外の、体に関するウソホント

関節をポキポキ鳴らすと、指が太くなるという迷信は、ウソかホントかと問えば、どちらでもないと言えるかもしれません。

実際1日数回程度では太くはならないという研究をした研究者もいます。よって、太くならないと言ってよいかもしれませんが、痛みが伴う場合は状況が変わってきます。部分によっては、損傷を受けた軟骨を修復するために関節が太くなってくるので、関節の音を鳴らすのを辞めた方が良いという意見もあります。

他にも、身体に関する迷信は沢山あります。その中でも、気になる迷信をいくつか見ていきましょう。

「暗い場所で読書をすると、視力が低下する」という話しを聞いた事がある人もいるでしょう。

暗い場所で本を読むと、瞳孔が開きます。そこから明るい場所に移動すると瞳孔が収縮するため、慣れるのに少し時間がかかります。そのため、見えにくいと感じることもあるでしょう。疲れ目でさらに暗い場所で長い時間本を読むと、一時的に視力が低下した状態に陥ります。しかしこれは、一時的な症状だということを覚えておくべきです。

また、「体温は頭から逃げていく」という話しをきいた事がある人もいるかも知れません。確かに、体温が上がると頭も温かくなります。寒い日などは、頭に帽子をかぶって体温を保とうとする人もいるかも知れません。しかし、体温が頭から逃げやすいという事実は迷信かもしれません。

体のどの場所であっても、外に出ている所が大きければ大きいほど、そこから体温は逃げていってしまいます。帽子をかぶらず、頭が露出されていれば、頭から体温が逃げていくというの考えは強ち間違ってはいないかもしれませんが、頭だけが逃げやすいということにはならないでしょう。ですから、寒い時は、体全体を覆うようにしましょう。勿論、頭も帽子などで覆うとよいでしょう。

関節はとても大切な場所、日頃から適度に動かしましょう

関節をポキポキ鳴らすという行為がクセになっているという人も多いと思います。これは、音を鳴らすことで、固くなった関節周りをストレッチして、疲労物質が流されるために、心地よいと感じるからかもしれません。関節自体は痛みを感じないため、音がなってもその爽快感だけを得ることができるため、そのせいで脳が快適を感じているという説もあります。

関節は、身体を動かす上でとても大切な部分

動きが悪いと痛みが出て、生活自体が不便になります。また、思うように身体が動かせないことにより運動不足になってしまい、生活習慣病を引き起こしてしまうことも考えられます。身体の老化を早めてしまうこともあるでしょう。できる限り健康でいるためにも、日頃から適度に関節を動かすことを心がけることが大切なのです。

運動による効果は様々です。健康的な体型だけでなく、体力や筋力の維持にも効果的です。

更に運動はストレス解消にも繋がるなど、精神面でも様々な良い影響を与えることが可能です。

関節の大切さを知り、指などの関節を鳴らすのが気持良いと感じるのは何故なのか、それはその周りの関節をストレッチしているに過ぎないのかもしれないという事を理解すべきでしょう。

毎日少しでもストレッチをして、関節を柔軟にしておく事こそが、指をポキポキならす爽快感以上に大切なことかもしれません。